里山の手入れ

前回の投稿から1か月半。
季節は秋から冬へと変わり、火打池のあたりは2度ほど雪が積もったようです。
さすがに溶けましたが池の水が増えてしまって排水が追い付かず、池に入ることはできません。
歩道が三カ所ほど浮きかけておりちょっと不安です。

そのため、少し前から気になっていた水路沿いの斜面の手入れを実施中。
田んぼと田んぼの間の斜面や水路横の斜面は、管理が行き届かず、結構荒れています。里山の手入れは人手がいりますから仕方ありません。

左は10月下旬の写真です。
どのような状態かというと、株立ちした木の周りにヨシが生え、ヨシと木の上につる植物(クズ、アケビ、サルトリイバラなど)が覆いかぶさっている状態。
田んぼと耕作放棄地の間とか、よくこんな感じになっています。

冬になれば、つる植物も葉を落とすのですが、蔓はそのまま残り、春には葉を出し6月ごろには木を覆い、数年後にはツルに負けて木が枯れてしまい、ツル植物の中でも地面をはうことが得意な”クズ”が蔓延することになります。
そのため、今年は池じまいのあとに出来る範囲で水路横の斜面のヨシとツル植物の除去作業をしました。

こちらが11月中旬
ツルを外した部分は木が起き上がってきました。
下側の方はまだツルが残っています。
実はこの作業、斜面で足場が悪いことと、ツルとツルが絡み合っていて、2,3カ所切断して引っ張っただけでは、ツルが木から外れないのです。
そんなこともあり、なかなかはかどりませんでした。

しかし、雪が降り、周りのヨシやススキが倒れてくれると一気に作業が楽になりました。
写真は12月7日。木もきっと「軽くなったぁ~」と思っているはず。

因みに、これは私の勝手な想像なのですが、毎年の冬の雪で上から押され、雪が溶けて立ち上がろうとすると、ツルに押さえつけられ、を繰り返すと下の写真の木のようになるのではないでしょうか?

ほとんど真横に伸びてます。上に木があるわけでもないのに・・・。
この木は楓の一種で、秋に水路の上に伸びた枝が紅葉していたため、周りを払ってあげれば来年はきれいになるかと軽い気持ちで作業を始めたのですが、根っこまで遠かった・・・。

大した広さではありませんが、来年少し他の場所と違いが出るといいなと思っています。
春にコゴミが出てくれれば言うことなしです。
作業を終えて帰ろうとしたところ、こちらにも巨大なツルを発見。

これはフジ蔓。
藤棚から垂れ下がる藤の花は確かにきれいなのですが、巻つかれた木にしてみればたまったものではありません。

鋸で切断したのですが、切った瞬間は外れる気配がありませんでした。
ところが、1分後ぐらいでしょうか、「バン」という音がして上側のつるが浮き上がりました。

木も苦しかったでしょうね~、今までよく我慢していました。
写真はちょっと巻を外してあげたところです。

よく見ると周りの木もツルだらけ。さすがにここまでくると外すのは不可能なので、出来る範囲で切断だけしておきました。

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