同志よ、ありがとう!!

午前中は、ちょうどいい曇り空。
池の周りの草刈りもひと段落したので、今日は水の中に目を向けて、水草とりに専念しました。

作業前
作業後

 「え?なんでせっかく生えてる水草を取っちゃうの?」と思う方もいるかもしれません。
でも放っておくと、池のほぼ全面がヒシ、ジュンサイ、ミツガシワに覆われてしまうんです。
 水草に覆われると…
① 池に光が入らず、植物プランクトンが激減 → それを食べる動物プランクトンやメダカも減少 → 池の生態系が崩れる危険あり。
② そして冬。雪国なので水草は全部枯れて沈み、有機物が分解しきれずにヘドロ化。あの独特の悪臭が…。

そんなわけで、毎年せっせと水草を取り除いています。
整備を始めて8年。最初は鼻をつくヘドロ臭にやられていましたが、今はほとんど気にならなくなりました。
…いや、私の嗅覚が鈍ったわけじゃないですよ!

 さて、こんな火打池には、時々「同志」と呼びたくなる方が訪れてくれます。
先日は愛知県から植物調査をされているNさんが、「せっかく新潟に行くなら火打池にも!」と立ち寄ってくださいました。

 私はお会いできなかったのですが、後日、観察リストを送ってくださったんです。
雨の中のたった1時間で、水生植物10種、両生類3種、水生昆虫11種、魚類2種!
しかも「楽しすぎてあっという間の1時間でした」とのコメント付き。
これ、わかる人にはわかる至福の時間ですね〜。

 さらに!私の長年の懸案だった「モツゴかシナイモツゴか」問題を解決してくださいました。
なんと、火打池のはシナイモツゴ!
標本を顕微鏡で調べた結果だそうで、Nさん自身も「これはシナイモツゴだ!」と大興奮だったとか。
いや〜、こういう瞬間って最高ですよね。

火打池のシナイモツゴ
うろこで見分けるらしい

しかもこの観察記録を「ため池自然研究会」の会誌に発表してくださるとのこと。
「ため池自然研究会」…名前だけでワクワクします。きっと「ため池LOVE」な人たちの集まりなんでしょうね。あぁ、近ければ私も入りたい…。
改めて思います。HPってすごい。
こんなニッチな出会いをつなげてくれるんですから。
ひとり幸せな気分に浸っている火打池の管理人でした。

文字ばかりの長文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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