誰でしょう、先週「この時期になると水草の成長量も落ちて・・・」なんて書いたのは。
確かに、ヒシ、ジュンサイは勢いがダウンしましたが、フトヒルムシロは最近とても元気になってきました。
また、浮島の上ではイネ科植物が枯れ、ミツガシワの新芽が出てきました。
フトヒルムシロもミツガシワも結局冬になれば枯れてしまうのですが、ちょっとすきがあれば成長しようとします。「どうせもう冬だし、来年まで休憩~」とはならないようです。

ところで、先週「ジュンサイ、最初はなかったんだよね」ということを書きました。
そして今週は「フトヒルムシロ、なんでこんなにあちこちに生えてるの?今までここになかったよね」と思いました。上の写真も奥の方はジュンサイではなくフトヒルムシロでした。
ちょっと気になったので、それぞれの好む環境を調べてみました。
| ヒシ | ジュンサイ | フトヒルムシロ | |
|---|---|---|---|
| 好みの環境 | 幅広い水質・環境に適応 栄養分が多い池でも生育できる | 貧栄養〜中栄養 落ち葉などに由来する腐植栄養型の池が好み。 窒素やリンが増えると枯れる | 貧栄養〜腐植栄養型の池、湿原にある小さな池 |
| PHの傾向 | 幅広く適応 | やや酸性寄り | 酸性寄り |
| 特徴 | 水面を広く覆う、水面が埋まると、重なって葉を広げる | 水面に浮葉を広げる多年草 | 浮葉と水中葉を持つ多年草 夏になると枯れて腐る |
これを見ると、どんな池でも対応できる丈夫なヒシ、だいたい対応できるけど窒素やリンが増えるとダメなジュンサイ、窒素やリンが苦手でデリケートなフトヒルムシロというそれぞれの個性が見えてきます。
あ、酸性雨なんて言葉もあって、池が酸性寄りっていうのは大丈夫なの?と思うかもしれませんが、山間部のため池は落ち葉や枯れ枝由来の腐植栄養型であり、池のphは酸性寄りというのは普通のことですのでご安心ください。
夏場のヒシを取り除いたら、ジュンサイが元気になり、ヒシもジュンサイも増えすぎたので除去したらフトヒルムシロが元気になった。全く次から次へと・・・というのが私の率直な感想だったのです。
が、しかし、このフトヒルムシロは酸性の水でしか生育できないというちょっと特殊な水草で、水草や植物プランクトンがたくさんあり、昼間活発に光合成が行われている池は苦手らしい。(出典:水のpHと水草(岡山理科大学生物地球学部生物地球学科)
ということは、ジュンサイとヒシの除去はフトヒルムシロにとって願ってもいない環境改善だったのかも…。
やられた・・・
春先、ヒシやジュンサイが生育していない時期と、他の植物を除去したこの時期がフトヒルムシロの季節のようです。確かに、筏の上から見るフトヒルムシロの水中葉はなかなかきれいでした。
池の周りには赤とんぼが下りてきました。アキアカネ、ナツアカネ、キトンボ、ショウジョウトンボ、いろんな赤トンボが来てました。
観察時間は11時~14時ごろがお勧めです。





