今回の作業は、火打池に浮かぶ「ミツガシワの浮島」のお引越しです。
見た目の良さそうな場所に、小さな浮き島をゆるく固定してみることにしました。😊
ミツガシワってどんな植物?
ミツガシワはとても丈夫な水草で、湿原や池に多く見られます。放っておくとどんどん増えるたくましい植物です。

本来は、水底に根を張って葉を水面に出す「抽水植物」ですが、湿った場所ならどこでも育つ「湿地性植物」としての顔も。刈り取ったものを池の外に置いておくだけで根を張ることもある、環境適応力の高い植物です。
火打池では「浮島」に?
火打池では、ミツガシワが根を水底につけずに、水面をふわふわと漂いながら「島」のようにかたまりを作ることがあります。名付けて「ミツガシワ島」

池の真ん中に固定してみよう!
この浮島、風に流されてあちこちに移動します。池の縁にやってきてそこに根付かれてもちょっと邪魔。
そこで「池の真ん中にあれば見た目が良いし、生き物のすみかにもなりそう」と勝手なことを思い、ゆるく固定してみることにしました。

浮島お引越しの手順
- 浮島に杭になるパイプを差し込む
- パイプに3mほどのロープを結ぶ
- ロープの先にコンクリートブロックを取り付ける
- 島を池の中央に引っ張っていく
- ブロックを池底に沈めて固定!


あれ? 浮島が動かない…
「簡単に動くだろう」と思っていたのですが、どうしても途中から島が進みません。
池の中に入って押せば途中までは動くのですが、途中からは対岸からイカダをロープで引いても動かない…。「なぜ? 根はないはずなのに…」
原因は5年前のロープでした
何度も押したり引いたりしているうちに、島の下の方から池の中に緑色に苔むしたロープがつながっているのを発見。
そういえば、前に島に杭を挿しロープで池の両岸から固定したことがあったっけ。台風で片方が切れて再び漂流島になったけど、ロープの片方は生きていたのか。
それにしてもがっちり結んであるのか、何かに引っかかっているようで、外せない!
あきらめて途中でロープを切ると……無事にスルスルと動いてくれました!それはもういとも簡単に。汗だくでひっぱったのに・・・。

浮島、無事にお引越し完了!
こうして、ミツガシワ島は池の中央でゆらゆらと漂うようになりました。最近雨が降っていないので、水か濁っていてきれいな写真でないのが残念です。
次はここに、どんな生き物たちがやってくるのか——観察が楽しみ・・・いや、どうやって観察するんだろう・・・。
今日も楽しい火打池の整備でした。最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント