観察用テラスの作り方

 池の上にちょっと張り出した観察用テラスは、火打池をビオトープ化しようと思った時から作りたかったものの一つ。
 池の深さにもよりますが、火打池の場合は人力でも作れました。

 池の広さに合わせて決して大きくはありませんが、親子で横に並べるように広さ(180cm×180cm)は確保しました。
 幅が1mぐらいのものだと単管の打ち込みが横2列ですむので、作業も楽だったのではないかと後から思いました。
 ここは豪雪地帯なので冬前には、板はもちろん水面と平行に使っている単管も外し、冬には縦に打ち込んである単管だけが残ります。
  

観察用テラスの材料

単管 1m3本打込座金1個
単管 2m12本打込先端 円すい型9個
単管 3m3本防腐処理板材
23.5cm×3.8cm×182cm
7枚
自在クランプ27個単管キャップ15個
タルキ止め自在クランプ11個

*作業をするのに、単管を打ち込むためのハンマーとクランプを締めるための電動ドライバーが必要です。

観察用テラスの作り方

観察用テラスの骨組みを作る

土手側の3本は1mの単管、真ん中の列は2mの単管、奥は3mの単管を使用

①縦の単管の先端に座金を差し込み、土手側の1本を打ち込む。
②1本打ち込んだら、板三枚分の幅+5cm(ロープ固定の分)の幅をとって2本目を打ち込む。
③2本目から、板4枚分+7cmの幅をとって3本目を打ち込む。
④手前に打ち込んだ3本に横遣いの単管(2m)を自在クランプで固定する。
⑤2列目、3列目も同様に打ち込み横の単管を固定する。
 

 縦に打ち込む単管にはすべて先端座金を装着しましょう!以前この先端座金の存在を知らずに打ち込んだことがあるのですが、全く入っていきませんでした。
 縦に打ち込む単管は、斜めに打ち込んでしまったり、縦、横のラインがずれたりすると横向きの単管と連結できなくなります。地上なら簡単に修正できますが、池の中に打ち込んでしまった単管は人力では抜けないので、もっとも慎重にやらないといけないポイントです。
 が、多少であれば”力”でカバーできます。

骨組みに板を取り付ける 

①単管で骨組みを作ったら、2列目の横の単管に端からロープで板を固定していく。

 この作業自体は一見簡単に思えるのですが、ロープを真ん中から使っていかなければならず、板の厚みと単管の太さをよくよく考えてロープの長さを事前に決定して作業を始める必要があります。
 そして、ロープが長く、下は池ということもあり意外と作業がしにくいです。
 また、板の”反り”にも気を付けなければいけません。反りがひどいものだと、裏、表を考えて並べないとビス穴から板がずれてしまい1か所しか止められない、ということにもなりかねません。


②ロープで2列目の横の単管に板をすべて固定したら、3列目の横の単管に「垂木止め自在クランプ」で板を一枚ずつ固定

 

垂木止め自在クランプの構造上、板の端は横の単管の真上に来ている必要があります。
ずれていれば(真ん中をロープで固定しているだけなので)板を押すなり引くなりして位置を合わせる必要があります。

観察用テラスに手すりを付け、単管キャップをはめる


①3方向に手すりを付ける。
②縦、横に単管キャップをはめる。


 気を付けたつもりでしたが、やはり単管を微妙に斜めに打ち込んでいたり、縦横がずれたりしていたので手すりを付けるのには苦労しました。
 板の下は横方向しか連結しないのですが、手すりはの奥行方向にも連結するので、ずれているのがよく分かります。

 失敗を上げればきりがないのですが、縦の単管をしっかり打ち込み、本数も多いので安定感はばっちりです。そこそこいいものができました!